気になる症例集
胃・十二指腸潰瘍とピロリ菌
胃潰瘍と十二指腸潰瘍は消化性潰瘍ともいわれます。その原因は、酒、タバコ、心身のストレス、医薬品、細菌など、いろいろな要因があります。・・・
一方の端に鞭毛(べんもう)と呼ばれる毛が4〜8本付いていて、活発に運動することができます。
また「ウレアーゼ」という酵素をもっていて、これを利用し、周辺をアルカリ性にすることで、胃液を中和し、身を守っています。
40才以上で約80%の人がピロリ菌に感染しています。
その中の約3%の人がピロリ菌感染による潰瘍になっています。
そのピロリ菌による潰瘍かどうか調べる検査があります。
※除菌療法の成功率は約90%ですが、決して再発しないというわけではありません。
胃・十二指腸潰瘍の人がすべてピロリ菌に感染しているわけではありません。
心あたりのある方は主治医とよく相談してください。
胃潰瘍と十二指腸潰瘍は消化性潰瘍ともいわれます。 強力な消化作用をもつ胃液が自分の胃あるいは十二指腸の粘膜を消化することによって起こります。 その原因は、酒、タバコ、心身のストレス、医薬品(非ステロイド性消炎鎮痛剤)、細菌(ヘリコバクター・ピロリ)など、いろいろな要因があります。 今回それらの中、最近、注目のピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)についてお知らせします。 |
ピロリ菌とは…
ピロリ菌は、胃の中に生息しているらせん形をした細菌です。一方の端に鞭毛(べんもう)と呼ばれる毛が4〜8本付いていて、活発に運動することができます。
また「ウレアーゼ」という酵素をもっていて、これを利用し、周辺をアルカリ性にすることで、胃液を中和し、身を守っています。
ピロリ菌に感染する原因は?
ピロリ菌の感染率は衛生環境と関係していると考えられており、上下水道が十分普及していなかった世代の人で高い感染率となっています。40才以上で約80%の人がピロリ菌に感染しています。
その中の約3%の人がピロリ菌感染による潰瘍になっています。
ピロリ菌の検査は?
ピロリ菌は胃に炎症を起こし、潰瘍の発生、再発や治りにくさに関係しています。そのピロリ菌による潰瘍かどうか調べる検査があります。
内視鏡(胃カメラ)を使う検査
1.迅速ウレアーゼ検査 2.鏡検法 3.培養法 採取した胃粘膜の組織を用いて検査します。 |
内視鏡を使わない方法
1.抗体測定 2.尿素呼気試験 3.便を調べる方法 |
ピロリ菌の除菌療法とは?
ピロリ菌による潰瘍の場合、除菌療法が必要となります。 ピロリ菌の除菌療法とは、2種類の「抗生物質」と「胃酸の分泌を抑える薬」の合計3剤を同時に1日2回、7日間服用する治療法です。 |
胃・十二指腸潰瘍の人がすべてピロリ菌に感染しているわけではありません。
心あたりのある方は主治医とよく相談してください。