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ピロリ菌のQ&A

ピロリ菌とは何でしょうか?

ピロリ菌とは胃の粘膜に生息している螺旋の形をした細菌で、胃漬瘍や胃がんなどの病気と深く関わっていることが明らかにされています。

なぜピロリ菌は胃の中で生きていられるのでしょうか?

胃には強い酸がありますがピロリ菌は「ウレアーゼ」という酵素を用いて、ピロリ菌の周囲の酸を中和することで身を守っています。

どのようにしてピロリ菌に感染するのでしょうか?

大部分が口を介した感染だろうと考えられております。 ピロリ菌への感染は衛生環境と関係していると考えられ、上下水道が普及していなかった世代で高い感染率を示します。

感染を予防する方法はありますか?

よく分かっておりませんが、日本で行われた調査によると40歳以上で80%の人がピロリ菌に感染しています。 衛生環境が整っている現代ではピロリ菌の感染率は著しく低下しており、あまり神経質になる必要はないでしょう。

ピロリ菌に感染するとどうなりますか?

ピロリ菌に感染すると胃に炎症を起こすことが確認されており、また、胃・十二指腸潰瘍の患者はピロリ菌に感染していることが多く、潰瘍の発生、再発や直りにくさに関係していることがわかってます。

ピロリ菌を除菌するとどうなりますか?

胃潰瘍や十二指腸潰瘍の人がピロリ菌に感染している場合、除菌することで潰瘍の再発が大きく抑制されることが分かっております。 しかし、完全に予防できるわけではありません。

感染者は除菌が進められるのですか?

日本人のピロリ菌感染者は約6,000万人といわれております。 ほとんどの感染者が健康に暮らしており、除菌の対象となるのは胃潰瘍・十二指腸潰瘍の患者でピロリ菌に感染している方です。 除菌療法が必要かどうかは主治医とよく相談して下さい。

潰瘍の原因はピロリ菌だけでしょうか?

お酒やタバコ、ストレス、鎮痛剤などの薬剤が原因となることがあります。

除菌療法とはいったいどのようなことを行うのでしょうか?

ピロリ菌の存在を検査で確認し、2種類の抗生物質と胃酸を抑えるプロトンポンプ阻害剤の合計3剤を1日2回、7日間服用することで除菌を行います。 治療終了後4週間以上経過してから除菌の成否を検査にて判断します。

除菌の成功率はどのくらいでしょうか?

正しい服用で、成功率は約90%です。

除菌の注意点は何でしょうか?

確実に除菌するために、お薬は必ず服用する。自分の判断でお薬を中止すると、除菌に失敗して、治療薬に耐性(抵抗力)をもったピロリ菌があらわれることがあります。

副作用にはどのようなものがありますか?

便がゆるくなったり、下痢を起こすことがあります。 また、味覚異常や肝臓の機能を表す検査値が変動することがあります。 このような場合、若しくはその他気になる症状がある際は自分の判断でお薬を止めるのではなく、主治医、薬剤師に相談することをおすすめします。
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