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雑誌インタビュー・執筆情報
臨床外科 Vol.60 No.4 2005

病院めぐり−医療法人健心会えんどうクリニック

地元の竹田綜合病院外科・肛門科に6年間勤務したのち本院を立ち上げ、2004年11月で開業10周年となった。
10床の有床診療所として産声をあげた当時は事務員2名、看護師5名、厨房2名、医師1名であった。

当初は肛門科単科でとの考えもあったが、会津という土地の特異性も含め、社会保険中央総合病院・大腸肛門病センターおよび竹田病院外科・消化器科で研修した胃・大腸内視鏡と外科・肛門科の手術(開腹はしないと決めた)を中心に、地域に根ざした「まごころと安心の医療をあなたに」のキャッチフレーズのもと開業に踏み切った。

開業初日は何と患者が9名(うち親戚5名)と散々たる初日であった。
大病院に勤めていたなどというプライドは初日から音をたてて崩れていくのを実感した。
地元の人間でもあり、そして父や兄が近くで開業している(亡き祖父も以前は開業していた)環境などまったく関係のないことなのだと思い知らされた。とにかく毎日が死に物狂いであった。

人と同じことをやっていては潰れると思った。職員教育が第一だと考え、まずそこからとりかかった。
毎朝行う30分の申し送りを含めたカンファレンスを開き、とにかく前日の反省からすべてが始まった。
以来、10年間1度も欠かすことなく続いている。

そこから生まれたものが明日へつながるとの信念のもと、次々とアイデアを出していった。
(1)入院、外来も含めた2週間に1回の健康セミナー
(2)便秘外来
(3)リスクマネジメント委員会の設置
(4)クリニカルパスの導入
(5)週に1度の職員全員との合同カンファレンス
(6)2週間に1度の主任会議
(7)退院する患者さんへの色紙贈呈
(8)院外広報誌(まごころ医院新聞発刊)
(9)入院患者さんへの週に1度のパイキング(手作りパン)
(10)漢方外来
(11)メディビジョンの設置
(12)内規鏡の実際を患者さんに貸し出し用ビデオ(上部−下部)としてクリニックが独自に作成する
(13)内視鏡時における有線放送の導入(患者さんに選択してもらう)
(14)各疾患ごとの患者さん用ビデオの貸し出し
(15)アロマセラピーの導入ど、とにかく全力で努力に努力を重ね精進した。

結果、2004年11月現在、平均外来患者数は150名/日(年間新患者数は約3,500名)で,胃内視鏡(年間1,560件)、大腸内視鏡(年間1,824件)、内規鏡ポリペクトミー(年間112件)、痔の手術(入院294件、日帰り手術94件)、外科手術(年間798件)を行っている。

当院を見学にきた中国や韓国の留学生が私の毎月の仕事をみていていみじくも言っていた言葉が印象的だった。

「日本の医療は狂っている」と。

しかし、これが日本の開業医の現実である。
私の恩師からは「手術や検査は頼まれればやるといったスタンスを貫け(特に良性疾患)」と教えられた。

病診連携と診診連携にも力を入れ、2003年度は病院には947件、専門性の高い診療所にも533件の紹介も果たしている。
開業医のユートピアを目指して、日夜奮闘中である。