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おしりからの出血

 下血(おしりから出血)する病気としては痔が約80%を占めます。
がんは3%、ポリープがO〜3%、大腸憩室症が1〜4%、炎症性疾患が1〜6%です。

 大腸がんの検査としては、まず便の潜血反応検査があります。
ここで陽性となるのは大体7%。その内の65%は何もありません。
30%の方がポリープ、5%ががんということで、意外にがんは少ないのです。
ただし、便の潜血反応検査では進行がんの20%、早期がんの50%は見逃してしまうというのも現状です。

 大腸の検査にはバリウム検査と内視鏡検査があります。
バリウムの検査は影を診るわけですから、直接診るよりも診断能力は落ちると言わざるを得ません。
内視鏡検査は精度も高く、場合によってはその場で組織やポリープを取ったりすることでもできる便利なものです。

 ポリープは前がん状態と考えられます。
ポリープの80%はキノコ状に盛り上がるもので、先端からがん化していきます。
盛り上がらず直接粘膜にできるデノボがんというものがありますが、いずれも大きくないものは内視鏡で切除することができます。
大腸がんの症状ですが、早期がんはほとんど痛みがなく、出血も必ずあるとは限りません。
お腹が張る、排便回数が増える、残便感便秘、下痢、便が細くなるといった症状が出てきた時にはかなり進んでいることもあります。

 がんの罹患者数は年々増え、既に日本人女性の死亡原因の一位。男性も数年後には一位になるのではないかと思われます。
また、北海道、東北に多いという調査結果も出ています。
大腸がんの予防のためには食生活に気をつけるとともに便秘に注意し、過労やストレス暴飲暴食を避けることなども大切です。
成人病年齢(40歳)を超えたら、自覚症状がなくとも定期的な検査を受けていただきたいと思います。

 どんな病気にも共通することですが、医師にまかせきりにするのではなく、患者さんも自分の病気と向き合い、もっと勉強する事です。
お互いの理解と信頼を深める事ができるよう医師はもちろん、患者さんも協力していただければと思います。