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おしりと大腸の「健康づくり」を考える

福島民報 H21.3.14
福島民報社の市民健康セミナー「おしりと大腸の『健康づくり』を考える」は2月1日、福島市のコラッセふくしまで開催されました。
第1部は、おしりの病気と予防法や痔と大腸がん、そして痔核(いぼ痔)の最新治療法などについての講演、第2部は事前に参加者から寄せられた質問に回答するパネルディスカッションが行われました。
市内外から約250人が参加し、講師の話に熱心に耳を傾けていました。

おしりから出血 痔?大腸がん?それとも…

 下血(おしりから出血)する病気としては痔が約80%を占めます。
がんは3%、ポリープが0〜3%、大腸憩室症が1〜4%、炎症住疾患が1〜6%です。

 大腸がんの検査としては、まず便の潜血反応検査があります。
ここで陽性となるのは大体7%、その内の65%は何もありません。
30%の方がポリープ、5%ががんということで、意外にがんは少ないのです。
ただし、便の潜血反応検査では進行がんの20%、早期がんの50%は見逃してしまうというのも現状です。

 大腸の検査にはバリウム検査と内視鏡検査があります。
バリウムの検査は影を診るわけですから、直接診るよりも診断能力は落ちると言わざるを得ません。
内視鏡検査は精度も高く、場合によってはその場で組織やポリープを取ったりすることもできる便利なものです。

 ポリープは前がん状態と考えられます。
ポリープの80%キノコ状に盛り上がるもので、先端からがん化していきます。
盛り上がらず直接粘膜にできるデノボがんというものがありますが、いずれも大きくないものは内視鏡で切除することができます。

 大腸がんの症状ですが、早期がんはほとんど痛みがなく、出血も必ずあるとは限りません。
お腹が張る、排便回数が増える、残便感、便秘、下痢、便が細くなるといった症状が出てきた時にはかなり進んでいることもあります。
がんの羅患者数は年々増え、既に日本人女性の死亡原因の一位。
男性も数年後には一位になるのではないかと思われます。
また、北海道、東北に多いという調査結果も出ています。

 大腸がんの予防のためには食生活に気をつけるとともに便秘に注意し、過労やストレス、暴飲暴食を避けることなども大切です。
成人病年齢(40歳)を超えたら、自覚症状がなくとも定期的な検査を受けていただきたいと思います。

 どんな病気にも共通することですが、医師にまかせきりにするのでなく、患者さんも自分の病気と向き合い、もっと勉強することです。
お互いの理解と信頼を深めることができるよう医師はもちろん、患者さんも協力していただければと思います。

えんどうクリニック院長(会津若松市)
遠藤 剛先生
昭和58年、帝京大学医学部卒業。千葉医療センター、社会保険中央総合病院大腸肛門病センター、竹田綜合病院を経て、平成6年から現職。
日本外科学会外科専門医、日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医、内痔核治療法研究会員。